備忘録 Part.2

アニメ、漫画、本、映画、ソシャゲなど思いついたことを書きます

177.ローグワン

ローグワンを見た。

 公開初日なのに感想を書き殴るのもどうか、という感じではあるけど、遠慮なく書かせてもらいたい。

ネタバレになるのでブラウザバックで。

 

 

 

 

 

 

スターウォーズとして新しさに踏み込んだ良作だったと思う。

そもフォースの覚醒では、レイとハンソロを旧時代が終わり新時代が幕を開けるという比喩で展開されていて面白くはあったが、映像面、脚本面ともに外せない興収的な都合もあったのか無難の道を進んだ。

結果として自分は続きを見ないと判断を下せないと結論づけたけど、批判の声も目立つ新作は幕を閉じた。

 

打って変わってローグワンは新しい風が吹いている良作に思う。

スターウォーズはスペクタクル巨編ということで大きなスケール感に作中の出来事をあくまで別世界の感覚に捉えていた。大人数の死は統計…というような感覚に近い。

しかし、エピソードとしてナンバリングされていない本作は設計図を奪うという大義、目の引く要素こそ用意されていながら、焦点は兵士Aたちにまでスポットライトが届くような物語になっている。

ローグワンに属するメンバーは特徴こそあれ、骨組みに肉付けされたキャラクターは無骨に戦う一人の兵士。ルークのようなヒーロー性もハンソロのような好感をもてるわかりやすい性格もない。

戦争映画のテイストを取り入れたと監督は話していたが、その空気感も相まって目的に向かって相手に立ち向かう兵士の尊さであったり一人一人の肉体の脆さや弱さを浮き彫りにしてくれる。

 

ジンは親が犠牲になって生きることができたという生い立ちを持っているが、それも上手い。

希望は死なないという煽り文があったが、今回4からもわかる通り、生き残る人はいない。

だが、誰かが託してくれた希望を見て育ったジンが次の誰かに希望を託す姿は、死ぬことが初めから分かっていたとしても心を強く揺さぶる。

また、そこにスターウォーズの根底にある伝承していく希望がスカイウォーカーの血だけでなく、相手に立ち向かった全ての兵士から受け取ったものということをじんわり馴染ませる。

 

戦争表現を加えた新しい画面はスターウォーズがウォーズであったことを再確認させてくれ、その中で死んでいった語られない一人一人の成し遂げたことに希望の美しさを馳せさせる良い作品である。

しかし、トントン拍子で進んでいく話のテンポ感は本流より説明くさく、それに関してはマイナス。

序盤がだれてしまうためジンたちにしっかり乗り切れれば良いと思える作品であろう。

ぜひ劇場で見て欲しい。