備忘録 Part.2

アニメ、漫画、本、映画、ソシャゲなど思いついたことを書きます

66.熱血篇

傷物語 熱血篇を見てきた。

 

前に軽く書いた覚えがあるのだけれど、傷物語は新房監督、尾石監督すげぇ…ってところからこの演出はこういうことなの?みたいな考察映画だと思っている。

 

新房監督はモブを描かないとか見ている側との線引きをなくす演出をしていたりする。
傷物語シリーズにおいては今までに見てきた演出を踏まえて怪異の現象は自分たち(=視聴者)の世界の裏側で起こっているという演出がしっかりなされているように思う。
この演出のディレクション、技法を新房監督、尾石監督のどちらがメインで行っているかはわからないのでその辺アレですが、そんな演出がシャフトらしさであり最前線の映像を作り続けるシャフトだから劇場でやることが許されるように思います。
演出の現実感とあいまって少しダークな雰囲気とモノローグを徹底的に排したことで生まれた空気が傷物語物語シリーズの原点でありながら悲劇であることを強く受け取る、そんな映像作品。

 

熱血篇の見どころは何と言っても羽川と作画のイカれたバトルシーン。

 

羽川は一風変わったお話の中で一人いつも通り萌えを持った女の子をしているので、大画面を前に悶えている。
傷物語において体育倉庫のシーンが羽川イチの名シーンとよく語られているけれど、自分は猫(黒)や化で羽川の弱さ、脆さを知ってから傷を読んだので何気にギロチンカッター前の会話のシーンが好きだったりする。
熱血篇においてはそこをしっかりと時間をかけて丁寧に映像化してあってよかった。
一見すればただの痴女(すいません)なこのシーンだけれど、堀江由衣さんの演技も相まって羽川の背中を押してる感じがすごく素敵。
あと阿良々木くんとの縮まり方が熱血篇でだいぶ大きく距離を縮めるのでそこもいい。傷のヒロインって感じです。

 

あとバトルシーン。
傷の作画、キャラの動き方は人間の所作をすごく忠実に落としているように見える。
作中で野球のフォームについて言及する場面があるけれど、そこの作画は短いシーンでありながら非常に丁寧で円盤でコマ送りして見たさがある。
他にも言いたいシーンは多いけどネタバレになってしまうので割愛。
とにかくヌルヌルなので見て欲しい。

 

ぶっちゃけ1時間で1500円か…と見る前、ぐぬぬ…となる傷物語ですが、毎回こうもクオリティのお高いものを拝見させていただけると光栄の限りでございます。


加えて今回予告で八九寺の早口言葉(講談社物語シリーズCM)、戯言の予告を劇場で見られるというだけで最初から満足度高め。
結局見終わったら前売り買っちゃう。

 

それはそうと昔は「傷読むと暦、羽川選ぶのわからないわ〜」とか話していたけれど、歳食うと暦くんにはひたぎの方が羽川より合ってたのかなとか思ったりする。
高校生なのに選択、大人び過ぎだろとか思うけど、告白に「戦場ヶ原とれ」で返せちゃうんだもんね。
結局、歳を上回っても暦くんへの憧れの視線は変えられない…。